法歯学について
弊社(株式会社エフ・アール・エス)は、ISIシステム(Informed consent Study Identification System)という歯科医院経営支援コンピューターソフトウェアを主力商品として設計開発・販売しております。
このソフトウェアは、歯科患者に対しては治療計画・治療費見積りを事前に提示することにより治療の全体像の把握を容易ならしめ、同時に治療に対する不安感や不信感を軽減する効果があり、導入歯科医院に対しては通院患者数の増加、自由診療収入の増加を通じて経営の安定をもたらす効果があります。
折りしも平成23年3月に発生した東日本大震災においては、地震だけでなくその後発生した大津波により死者・行方不明者が約1万9千人という膨大な数に達し、被災地にはご遺体の身元を特定するために数多くの医師、歯科医師、警察官らが派遣され活躍されました。今後発生すると予想されている南海トラフ巨大地震の被害想定では死者32万3千人となっており、身元不明遺体の数もどの程度にまで達してしまうか見当すらつきません。
また、平成24年6月22日の官報掲載により死因究明関連2法(※)が公布され、現在では死因究明のための早急な体制づくりが全国的に急務となっています。
上記のような状況下において、ご遺体の身元を特定するためのシステムを整備・構築することが社会的要請となっています。身元照合の方法にはいくつかの有力な方法がありますが、その中の歯型照合に関して、弊社製「ISIシステム」を応用すれば比較的容易に照合システムを構築できるのではないかと弊社は考えております。
ISIシステム(Informed consent Study Identification System)のIdentification<照合>とは、開発当初から上記のように歯型照合に使用されることを念頭に置いていたことを示しており、歯科患者や歯科医院の経営のために資するだけでなく、身元不明遺体の身元特定という社会的意義と共に人間の尊厳を守ることにもISIシステムは資することができるものと弊社は自負しております。
(※)死因究明関連2法
・死因究明推進法
・警察等が取り扱う死体の死因又は身元不明の調査等に関する法律(死因・身元調査法)
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